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2022.12.31
SAN一周年に寄せて
 
こんにちは、副館長の金澤です。

SAN日記を始めますと言ってから2投稿目になりますが、2022年終了のお知らせです。
息吸うたびに一日が過ぎていくような、スピード感ある一年を過ごしました。
いえ、過ごさせていただきました。ありがとうございます。

先日、めでたく(?)1周年を迎えることができました。
夕方から、定期的にSANでライブをしてくださるハードコア夕陽会のみなさんや、ご近所のDr.可児さんに音楽を届けていただき、新潟食材研究所ティオぺぺさんに美味しいご飯を出していただき、キャンディのえぬいさんにはお祝い花をコーディネートいただいて。そして、喫茶でお世話になっているうずまき屋さんの向井兄弟にはお茶カクテルなど提供いただきましたね。
私はというと、ほろ酔いゴキゲンで、館長と一年を振り返るトークをしていたらあっという間に、お開きになりました。

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みんな楽しそうにおしゃべりしていて、それを見ながらの酒が一番うまい!!!
それが分かってよかったな本当ハッピーだな、という感想です。
内容なくてごめんなさい。(笑)

2022年は本当、全方向に感謝してクロージングしなければなりません。
「また新しい年も幸せに暮らせますように」と、願いを込めながら12/31は年越し営業します。1/1.2.3日も元気に営業します。営業日の詳しくは インスタグラムを。



最後に。
SAN一歳に寄せて、また懲りずに熱く語っていますので、ぜひご一読ください。
それでは皆さん、良いお年を。


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初雪が降った。
これが1年前だったら、SANはオープンできなかった気がする。と今、本気で思っている。そもそも、「並びがいいから」という理由で12月3日にオープンを決め、(たまたま一粒万倍日だったのは当日来客に教えてもらって知る)2021年12月2日、深夜2時までSANを作っていた。文字通り、机を作ったり館内サインをつけたり、物理的に作っていた。今となっては貴重な資料のような顔をして鎮座する2階カウンターにある「SANができるまで」パネルは、そんな文化祭の前日のようなテンションで半ば(自分らに)酔いながら書き連ねた。多分あの日に雪が降っていたなら、もう少し格好悪いオープンになっていたと思う。


あれから1年が経った。
なにかを諦めたり、その代わりのなにかを選んだりしながら365日SANを続けていると、わかったことがある。

今もSANを作り続けている。
なんと怖いことを言っているんだろう。近頃たまにSANが崩壊する夢を見る。例えば、出店者に2階の壁を勝手に真っ赤に染められていたり、SANにミサイルが落ちて燃える夢。2022年の社会情勢的には、正夢だったとしてもおかしくはないか。こんな夢を見るのは、この1年という時間をかけて、SANという存在が失いたくないものになってきたからだと思う。失わないよう、計画しては壊し、やり直し、軌道修正しながら季節を4回経て、嬉しかったことと苦かったこと、日々の感情をぐるぐるしながら、私はずっとSANという城を作っている。サグラダ・ファミリアもこんな感じだろうか。

ふと見渡すと、キャンディの江縫さんがちゃきちゃきと花の水を入れ替えている。ティオぺぺのぺぺおじさんがSANの2階まで届くいい匂いの何かを作っている。喫茶の清水さんは常連を迎えて明るくおしゃべりに夢中。今年の春から仲間入りした森ちゃんは、今日もとにかく電話越しの返事がいい。デザイン室、プリントルームで動くヒッコリーさん達は黙々とクリエイティブを生み出している。それとは対照的に、迫さんはいつものように商店街を全力で駆け抜ける。SANの日常ってこんな感じ。大切な日常。必要な日常。


SANの冬まつりへお越しいただき、ありがとうございます。今日もいつも通りのSANをお届けしています。いつもSANに来ていただいているみなさんや、SANに関わってくださっている業者さん、パートナーのみなさんと、これからも古町の一部としてここに居続けられるように。そんな気持ちで迎えられる1周年を、どうもありがとうございます。また来年もSANの日常をお届けできるよう、また精一杯がんばります。


上古町の百年長屋SAN
副館長 金澤李花子 


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